06 GROOM 身だしなみ

スキンケアの男女の違いは?男性が女性用を使っていいかの判断基準

男性の肌は皮脂が多く厚い傾向がありますが、個人差が大きく研究で結果が分かれる項目もあります。女性用を使うこと自体は問題なく、選ぶ基準は性別より肌質と使用感です。男女の違いと選び方をまとめました。

更新
公開
読了
7分
編集
Business Athlete 編集部
洗面台に並んだシンプルな男性用と女性用の化粧水ボトル2本と、その間に置かれた泡立てネット

PRこの記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。商品の評価は編集部の基準によるもので、広告主の指示は受けていません。

Key Pointsこの記事の要点

  1. 男性の肌は平均すると皮脂が多く、皮膚も厚い傾向です。ただし水分量などは研究で結果が分かれます。
  2. メンズ用と女性用の違いは主に使用感や香りです。肌に合っていれば女性用を使っても問題ありません。
  3. 選ぶ基準は性別ではなく、つっぱり、べたつき、刺激、ニキビの出やすさといった自分の肌の反応です。
目次7
  1. 男女の肌は何が違う?
  2. メンズ用と女性用の化粧品はどう違う?
  3. 男性が女性用を使ってもいい?結論:肌に合えば問題ない
  4. ひげ剃りの肌負担はどう減らす?
  5. 日焼け止めは男性にも必要?
  6. 肌質別に何を選べばいい?
  7. 今日からやること

男性の肌は、平均すると女性より皮脂が多く、皮膚も厚い傾向があります。ただし個人差が大きく、肌の水分量のように研究によって結果が分かれる項目もあります。そのため、男性が女性用のスキンケア用品を使うこと自体に問題はありません。選ぶ基準は「男性用か女性用か」ではなく、つっぱり、べたつき、刺激、ニキビの出やすさといった自分の肌の反応です。

男女の肌は何が違う?

男女の皮膚の違いを調べた研究をまとめたレビュー(2018年)をもとに、主な項目を整理しました。「確かさ」の列は、研究結果がどの程度そろっているかの目安です。

項目研究で示されている傾向確かさ
皮脂の量男性が多い傾向(性ホルモンの影響)。部位により例外あり比較的そろっている
皮膚の厚さ男性が10〜20%厚いという報告比較的そろっている
加齢による皮脂の変化女性は減少。男性は頬で比較的安定、額でやや増加一部の研究
肌の水分量男性が多い、女性が多い、の両方の報告がある結果が分かれる
水分の蒸発量差がないとする研究が多い結果が分かれる

ここから言えるのは、「男性は皮脂が多い傾向」までです。「男性は乾燥しない」「女性は敏感肌」といった決めつけは、研究からは言えません。

男性の皮膚は20歳ごろから少しずつ薄くなる

同じレビューでは、男性の皮膚の厚さは20歳ごろから少しずつ薄くなる一方、女性は50歳ごろまで比較的保たれるという研究も紹介されています。皮脂は多いままなのに、頬や口の周りは乾燥しやすい。40代の男性によくある「テカるのにかさつく」状態は、こうした変化と合わせて考えると理解しやすいでしょう。

平均と自分の肌は別物

ここまでの傾向は、あくまで多くの人を測った平均の話です。皮脂が少なく乾燥しやすい男性もいれば、皮脂が多い女性もいます。同じ人でも、夏と冬、額と頬で状態は違います。

また、肌の違いは体の仕組みだけで決まるわけではありません。毎朝のひげ剃りや、日焼け止めを塗る習慣の有無といった生活の違いも、日々の肌の状態を左右します。この2つは後半で詳しく扱います。

製品を選ぶときに頼りになるのは、平均値より自分の肌の反応です。洗顔後10分の頬のつっぱり、昼過ぎの額のテカり、ひげ剃り後のひりつき。この3つを一度確かめておくと、自分に合う製品の方向性が見えてきます。

メンズ用と女性用の化粧品はどう違う?

メンズ用と女性用の違いは、製品によってまちまちです。ただ、売り場でよく見かける傾向を挙げると、次のようになります。

比べる点メンズ用に多い傾向女性用に多い傾向
使用感さっぱり、すぐ乾くしっとり、保湿感が強い
清涼感メントールやエタノール配合が多い配合しないものも多い
香り柑橘系などの香り付きが多い無香料から香り付きまで幅広い
工程オールインワンなど1本で済むもの化粧水、乳液、美容液と分かれるもの

つまり、「男性の肌にしか効かない成分」が入っているわけではありません。違いの多くは、さっぱり感や香り、手間の少なさといった使い心地の設計です。最近は、性別を問わないブランドや製品も増えています。

ポイント 製品選びで見るべきは「メンズ」の表示より、パッケージ裏の全成分表示と使用感の説明です。化粧品の全成分表示は、原則として配合量の多い順に並んでいます。エタノールやメントールが上のほうにあれば、清涼感が強めの製品と考えられます。なお、薬用化粧品などの医薬部外品は表示のルールが異なります。

男性が女性用を使ってもいい?結論:肌に合えば問題ない

家族の化粧水を一緒に使っている男性も多いでしょう。結論から言えば、肌に合っていればそのまま使って構いません。合っているかどうかは、次の4点で判断します。

  1. 使って10分ほどたっても頬がつっぱらない
  2. 半日たってもTゾーンが極端にべたつかない
  3. つけたときにしみる、かゆいといった刺激がない
  4. 使い始めて2〜4週間で、ニキビや吹き出物が増えていない

1つでも当てはまらない場合は、別の製品を試すサインです。たとえば、しっとりタイプでべたつくならさっぱりタイプに、メンズ用でしみるなら清涼成分の入っていないものに替えます。

ニキビが出やすい人は、日本皮膚科学会のQ&Aを参考にしてください。化粧水や保湿剤は、「ノンコメドジェニック」などの表示があるものが望ましいとされています。

共有するときは衛生面にも注意しましょう。指を入れてすくうジャー容器のクリームは、家族で共有するより、ポンプ式やチューブを選ぶほうが安心です。

ひげ剃りの肌負担はどう減らす?

男女のスキンケアの習慣で大きく違うのは、毎日のひげ剃りの有無です。刃が肌の表面に触れるため、ひりつきや赤みが出やすくなります。剃り方と剃った後のケアで、負担は小さくできます。

  1. 剃る前に洗顔する:皮脂や汚れを落としてから剃ると、刃の滑りがよくなります。
  2. シェービング剤を使う:泡やジェルが刃と肌の間のクッションになります。水だけで剃るのは避けましょう。
  3. 毛の流れに沿って剃る:深剃りしたいからと逆剃りを繰り返すと、肌を何度もなぞることになります。
  4. 刃は早めに交換する:切れ味が落ちると、同じ場所を何度も往復しがちです。
  5. 剃った後は保湿する:ひりつく場合は、清涼成分やアルコールの少ない化粧水や乳液を選びます。

電気シェーバーを使う人も、肌が乾燥しているとひりつきやすくなります。剃った後の保湿は、カミソリでも電気シェーバーでも同じように大切です。

日焼け止めは男性にも必要?

必要です。紫外線による肌のダメージに男女の差はありません。日本皮膚科学会は、顔のシミやシワの多くは長年の紫外線による光老化で起こり、予防できると説明しています。女性に比べて日焼け止めを塗る習慣がない男性は多いので、ここを足すだけでも将来の差は大きくなります。

日本皮膚科学会のQ&Aでは、日常生活で光老化を防ぐ程度なら、SPFやPAの高い製品は必要ないとされています。数値より大事なのは量で、顔なら真珠大を2個分ほどが目安です。ゴルフなど屋外で長く過ごす日は、約3時間ごとに塗り直すと確実です。

日焼け止めも、メンズ用か女性用かで選ぶ必要はありません。白く残らない、べたつかない、においが気にならない、といった使用感で選ぶと続けやすくなります。

肌質別に何を選べばいい?

男性に多い肌の悩み別に、選び方の目安をまとめました。

肌の状態洗顔の目安保湿の目安
全体的にテカる朝晩とも洗顔料を使うさっぱりタイプの化粧水。乳液は少量か省く
額はテカり、頬は乾く朝はTゾーン中心に洗顔料化粧水を全体に、乳液は頬と口元だけ
全体的に乾く朝はぬるま湯中心しっとりタイプの化粧水と乳液
ひげ剃り後にしみるこすらず短時間で無香料、低刺激をうたうもの
ニキビが出やすい1日2回、よく泡立ててノンコメドジェニック表示のもの

洗い方の詳細は男性の正しい洗顔のやり方で解説しています。朝晩の最低限の手順は、40代男性のスキンケアの始め方を参考にしてください。

季節で使い分けるのも1つの方法です。筆者自身、夏は無印良品の敏感肌用しっとりタイプ、乾燥しやすい冬は同じシリーズの高保湿タイプと、季節で替えていました。冬は浴室の中で体の水気を拭いてから出て、すぐに化粧水をつけるようにしていました。脱衣所に出てからの乾燥が気になる人は試してみてください。

以下は、ドラッグストアなどで手に入りやすい化粧水の例です。上の表と判断基準で、自分の肌に合うかを確かめながら選んでください。

オイルで汚れを落とす方法に興味がある人は、ベビーオイル洗顔の注意点も参考にしてください。

受診の目安 化粧品を替えても次のような状態が続く場合は、皮膚科を受診してください。

  • 化粧水や乳液をつけるたびに赤み、かゆみ、ひりつきが出る
  • 顔の一部に、かさかさした赤い湿疹が続いている
  • 赤く腫れたニキビや吹き出物が繰り返しできる

今日からやること

  1. 今使っている化粧水の裏の全成分表示を見て、エタノールやメントールの有無を確かめる。
  2. 洗顔後10分の頬のつっぱりと、昼過ぎの額のテカりをチェックする。
  3. 家族と共有している製品が肌に合っているか、4つの基準で判断する。
  4. 合わない点があれば、肌質別の表を見て1つだけ製品を替える。
  5. 替えた製品は2〜4週間使い、ニキビや刺激の変化を確かめる。

FAQよくある質問

Q妻や家族の化粧水を一緒に使っても大丈夫ですか?

肌に合っていれば問題ありません。使った後につっぱる、べたつく、しみる、ニキビが増えるといった変化がなければ、そのまま使って構いません。ただし、ジャー容器に指を入れて使う製品は衛生面から共有を避け、ポンプ式などを選ぶと安心です。

Qメンズ用の化粧水がしみるのはなぜですか?

メンズ用には清涼感を出すためにメントールやエタノールを配合した製品があり、ひげ剃り直後の肌や乾燥した肌ではしみることがあります。しみる場合は使うのをやめ、低刺激をうたう無香料の製品に替えてください。赤みやかゆみが続くなら皮膚科に相談しましょう。

Q男性は女性より乾燥しにくいのですか?

一概には言えません。男性のほうが皮脂は多い傾向ですが、肌の水分量は研究によって結果が分かれています。40代になると額はテカるのに頬は乾燥する、という人も多くいます。性別で決めつけず、部位ごとの状態を見て保湿を調整してください。

参考資料

  1. Male versus female skin: What dermatologists and cosmeticians should know(Int J Womens Dermatol. 2018) International Journal of Women's Dermatology(PubMed Central)
  2. 皮膚科Q&A にきび Q25 スキンケアはどうしたらいいですか? 公益社団法人日本皮膚科学会
  3. 皮膚科Q&A 日焼け Q13 サンスクリーン剤の使い方 公益社団法人日本皮膚科学会