06 GROOM 身だしなみ

男は洗顔しない方がいいはデマ?毛穴・ニキビを防ぐ正しい洗顔のやり方

「男は洗顔しない方がいい」は誤りです。皮脂や汚れは毎日落とす必要があり、問題は回数より洗い方です。1日2回・泡で優しく・すすぎ十分を基本に、毛穴やニキビが気になる40代男性の洗顔手順をまとめました。

更新
公開
読了
8分
編集
Business Athlete 編集部
洗面台に置かれた泡立てネットとこんもりした洗顔の泡、たたんだ白いタオルとシェーバー

PRこの記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。商品の評価は編集部の基準によるもので、広告主の指示は受けていません。

Key Pointsこの記事の要点

  1. 洗顔をやめる必要はありません。皮脂の多い男性こそ、余分な皮脂や汚れを落とす毎日の洗顔が必要です。
  2. 基本は1日2回。洗顔料をよく泡立てて指でこすらず洗い、生え際やあごの下まで十分にすすぎます。
  3. 角栓を押し出す、何度も洗うのは逆効果です。赤く腫れるニキビが繰り返すなら皮膚科で治療できます。
目次7
  1. 「洗顔しない方がいい」は本当?結論:毎日の洗顔は必要
  2. 朝と夜、それぞれどう洗えばいい?
  3. 正しい洗顔の手順は?
  4. 毛穴の黒ずみ・ニキビが気になるときはどうする?
  5. 40代男性がやりがちな洗顔の失敗は?
  6. 洗顔料はどう選べばいい?
  7. 今日からやること

「男は洗顔しない方がいい」という説は誤りです。皮脂や汗、ほこりは毎日たまるので、落とす洗顔は男性にも必要です。問題になるのは洗うこと自体ではなく、こすりすぎや洗いすぎといった洗い方です。目安は1日2回、よく泡立てて優しく洗い、十分にすすぐこと。この記事では、毛穴やニキビが気になる40代男性向けに、朝と夜の洗い方と、受診したほうがいいケースをまとめます。

「洗顔しない方がいい」は本当?結論:毎日の洗顔は必要

「洗顔しない方がいい」という説の根拠としてよく挙がるのは、「洗うと必要な油分まで落ちて乾燥する」という話です。たしかに、強い洗浄料で何度も洗えば肌は乾燥し、刺激も受けます。ただ、それは「洗いすぎ」の問題で、「洗わない」理由にはなりません。

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aは、にきびは不潔にしているからできるわけではないとしています。そのうえで、余分な皮脂や汚れを落とす毎日の洗顔は必要だと説明しています。同時に、強くこすったり、1日に何度も洗ったりすると炎症が起き、にきびが悪化しうるとも注意しています。

つまり、ポイントは次の2つです。

  • 洗顔はやめない(皮脂・汗・ほこりは毎日落とす)
  • 回数と力を増やさない(1日2回、こすらない)

男性の肌は皮脂が多い傾向がある

男女の皮膚を比べた研究をまとめたレビュー(2018年)では、皮脂量は性ホルモンの影響を受けるため、男性のほうが多い傾向があるとされています。また、300人を対象にした研究も紹介されています。女性の皮脂は年齢とともに減る一方、男性の皮脂は頬では比較的変わらず、額ではやや増える傾向がみられました。

40代になっても額や小鼻がテカりやすいのは、こうした傾向と合っています。ただし個人差が大きく、頬は乾燥するのにTゾーンはべたつく、という混合型の人も多くいます。自分の肌がどこでべたつき、どこでつっぱるかを把握することが、洗い方を決める出発点です。

よくある誤解 「洗うほど皮脂が増える」という話がありますが、これをはっきり示す根拠は確認できませんでした。確かなのは、摩擦と洗いすぎが肌への刺激になることです。皮脂が気になっても、回数ではなく洗い方で対応しましょう。

朝と夜、それぞれどう洗えばいい?

朝と夜では、落としたいものが違います。夜は日中の皮脂、汗、ほこり、日焼け止め。朝は寝ている間の皮脂と汗です。肌のタイプ別に、目安を表にまとめました。

場面皮脂が多い・ニキビが出やすい乾燥しやすい・つっぱる
朝洗顔料を泡立てて洗うぬるま湯中心。べたつく部分だけ洗顔料
夜洗顔料で洗う(入浴時でよい)洗顔料で洗う。量は少なめ、短時間で
運動・大汗の後ぬるま湯で汗を流す程度ぬるま湯で汗を流す程度

日本皮膚科学会のQ&Aでは、にきびがある場合の洗い方が示されています。1日2回、にきび用の洗顔料をよく泡立てて手で優しく洗い、十分な水で流す方法です。テカりやニキビが気になる人は、朝晩とも洗顔料を使うのが基本です。

一方、乾燥しやすい人が朝も強い洗顔料を使うと、昼前に頬がつっぱることがあります。その場合は、朝はぬるま湯中心にして、額や小鼻だけ泡をのせる方法で様子を見てください。

ジムで汗をかいた後や、夏場の外回りの後に洗顔料で何度も洗う必要はありません。水かぬるま湯で汗を流し、1日2回の洗顔に戻すくらいで十分です。

正しい洗顔の手順は?

毎日のことなので、手順を固定してしまうのが一番楽です。所要時間は1〜2分ほどです。

  1. 手を洗う:手に汚れや整髪料が残っていると泡が立ちにくく、顔に移ります。
  2. ぬるま湯で顔をぬらす:熱いお湯は皮脂を落としすぎて乾燥しやすいので、手で触ってぬるいと感じる程度にします。
  3. 洗顔料をよく泡立てる:泡立てネットを使うか、泡で出てくるタイプを使うと簡単です。泡が手と肌のクッションになり、摩擦を減らせます。
  4. 皮脂の多い所から泡をのせる:額、鼻、あごのTゾーンから始め、頬や目の周りは最後に軽く。指でこすらず、泡を転がすように動かします。
  5. すすぎは長めに:生え際、こめかみ、フェイスライン、小鼻のわき、あごの下は泡が残りやすい場所です。洗う時間よりすすぎの時間を長くするつもりで流します。
  6. タオルで押さえて水気を取る:こすらず、清潔なタオルを顔に当てて吸わせます。
  7. 乾燥が気になれば保湿する:洗顔後につっぱる人は、化粧水や乳液で保湿します。

ひげを剃る人は、洗顔で皮脂を落とした後か、シェービング剤を使って剃るのが一般的です。剃った後の肌は刺激を受けやすいので、7の保湿を省かないようにしましょう。最低限の保湿の手順は、40代男性のスキンケアの始め方で詳しく紹介しています。

ポイント 洗顔の失敗で多いのは「泡が足りずに指でこする」と「すすぎ残し」です。忙しい朝こそ、泡で出るタイプにすると摩擦とすすぎ残しの両方を減らせます。

毛穴の黒ずみ・ニキビが気になるときはどうする?

角栓は押し出さない

小鼻の黒いぶつぶつは、皮脂と古い角質が混ざった角栓が酸化して見えているものです。指や爪で押し出すと周りの皮膚を傷つけ、赤みや炎症の原因になります。毛穴パックやスクラブで強くこするのも、肌の状態によっては刺激になります。毎日の洗顔とすすぎで、少しずつ減らすのが基本です。

メイク落としのようにオイルで皮脂汚れを浮かせる方法もあります。日本皮膚科学会のQ&Aでは、オイルクレンジングを使ってもよく、その後の洗顔とすすぎでオイルは肌に残らないと説明されています。ベビーオイルを使う方法の注意点は、ベビーオイル洗顔がよくないと言われる理由にまとめました。

ニキビは触らず、保湿剤の選び方にも注意

炎症を起こしているニキビは、泡をのせる程度にして指で触らないようにします。洗顔後に使う化粧水や保湿剤は、日本皮膚科学会のQ&Aで「ノンコメドジェニック」などの表示があるものが望ましいとされています。これは、ニキビのもとになる毛穴の詰まりが起きにくいかを試験した製品につく表示です。

ニキビは洗顔だけで治すものではありません。現在は医療機関で早い段階から治療できるようになっています。皮膚科では、毛穴の詰まりを改善する塗り薬(アダパレン、過酸化ベンゾイルなど)を使った治療が行われています。

受診の目安 次のような場合は、洗顔料を変える前に皮膚科を受診してください。

  • 赤く腫れたニキビや、膿をもったニキビが繰り返しできる
  • ニキビの跡がへこんだり、色が残ったりしている
  • 40代になって急にニキビや吹き出物が増えた
  • 洗顔後にかゆみ、赤み、ひりつきが続く(洗顔料が合っていない可能性)

40代男性がやりがちな洗顔の失敗は?

自己流で長年続けてきた洗顔には、意外な落とし穴があります。よくある失敗と、代わりにやることを表にしました。

やりがちなことなぜ問題か代わりにやること
ボディソープで顔も洗う顔向けでない製品は刺激やつっぱりの原因になることがある顔は洗顔料を分けて使う
シャワーを顔に直接当てる熱いお湯と水圧で乾燥しやすい手にためたぬるま湯ですすぐ
汗をかくたびに洗顔料で洗う洗いすぎで炎症が起きやすい汗は水で流し、洗顔料は1日2回
タオルでごしごし拭く摩擦が刺激になる押し当てて水気を吸わせる
濡れたタオルを何日も使う雑菌が増えやすく不衛生顔用タオルは毎日替える

特に多いのが、入浴中にボディソープで頭から顔まで一気に洗い、熱めのシャワーで流すパターンです。夜の洗顔だけでも、顔は洗顔料を分けて、ぬるめのお湯で流すように変えてみてください。出張先のホテルでも、小さな洗顔料を1本持っていけば同じ手順を守れます。

洗面所の環境も見直す価値があります。顔用のタオルを家族と共有している、整髪料が手に残ったまま洗っている、といった小さな習慣が、肌のざらつきやかゆみにつながることもあります。

洗顔料はどう選べばいい?

洗顔料は「洗い上がりの感覚」で選ぶのが一番確実です。男性用か女性用かより、自分の肌質に合うかが大事です。女性用を使ってもいいかについては、スキンケアの男女の違いで詳しく扱っています。

タイプ向いている人注意点
泡で出るタイプ泡立てが面倒な人、朝の時短洗浄力は製品による
チューブのフォーム皮脂が多い人、しっかり洗いたい人よく泡立てて使う
固形石けんシンプルなものを好む人泡立てネットがあると楽
にきび用(医薬部外品など)ニキビが出やすい人つっぱる場合は量を減らす

選ぶときの基準は次の4つです。

  • 洗った後、10分たっても頬がつっぱらない
  • 半日たってもTゾーンが極端にべたつかない
  • しみる、かゆいといった刺激がない
  • 毎日使い続けられる価格である

清涼感の強いメントール入りや香りの強い製品は、好みが分かれます。ひげ剃り後にしみる場合は、刺激の少ないものに替えてください。新しい洗顔料を試すときは、1〜2週間使って肌の変化を見ると判断しやすくなります。

今日からやること

  1. 洗顔は朝晩の1日2回に決め、それ以上は洗顔料で洗わない。
  2. 泡立てネットか泡で出るタイプを用意し、指でこすらず泡で洗う。
  3. 生え際、フェイスライン、あごの下まで、洗う時間より長くすすぐ。
  4. 洗顔後に頬がつっぱるなら、化粧水か乳液を1つだけ足す。
  5. 赤く腫れるニキビが繰り返すなら、市販品を探す前に皮膚科を予約する。

FAQよくある質問

Q男性は朝の洗顔も洗顔料を使うべきですか?

皮脂でテカりやすい人やニキビが出やすい人は、朝も洗顔料を使うのが基本です。日本皮膚科学会のQ&Aでも、にきびがある場合は1日2回、洗顔料を泡立てて洗う方法が示されています。乾燥しやすい人は、朝はぬるま湯中心にして様子を見る方法もあります。

Q洗いすぎると皮脂が増えるというのは本当ですか?

「洗うほど皮脂が増える」ことをはっきり示す根拠は確認できませんでした。確かなのは、強くこすったり1日に何度も洗ったりすると肌に炎症が起きやすく、ニキビを悪化させうることです。回数は1日2回を目安にし、洗い方を優しくするのが現実的です。

Q毛穴の角栓は指で押し出してもいいですか?

おすすめしません。指や爪で押すと周りの皮膚を傷つけ、赤みや炎症のもとになります。毛穴の詰まりは毎日の洗顔とすすぎで少しずつ減らすのが基本です。赤く腫れたニキビが繰り返す場合は、自己処理より皮膚科での治療が近道です。

参考資料

  1. 皮膚科Q&A にきび Q18 不潔だからにきびができるのですか?洗顔方法は? 公益社団法人日本皮膚科学会
  2. 皮膚科Q&A にきび Q25 スキンケアはどうしたらいいですか? 公益社団法人日本皮膚科学会
  3. Male versus female skin: What dermatologists and cosmeticians should know(Int J Womens Dermatol. 2018) International Journal of Women's Dermatology(PubMed Central)