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コーヒーはダイエットに不向き?太らない飲み方とタイミング、1日の量

ダイエット中もコーヒーは飲んで大丈夫です。ブラックなら1杯約6kcal。注意したいのは砂糖やミルクで増えるカロリーと、夕方以降のカフェインによる睡眠の乱れです。量とタイミングの目安を整理します。

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Business Athlete 編集部
木のデスクに置かれたブラックコーヒーのカップと、砂糖スティックとミルクピッチャーを脇によけた様子

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Key Pointsこの記事の要点

  1. ブラックコーヒーは1杯約6kcal。太る原因になるのは砂糖・ミルク・シロップの追加分。
  2. カフェインに体重を減らす方向の作用を示す研究はあるが、効果は小さくコーヒーだけで痩せるわけではない。
  3. 健康な成人のカフェインは1日400mg(約4杯)までが海外機関の目安。就寝6時間前には切り上げる。
目次7
  1. ダイエット中にコーヒーを飲んでもいい? 結論:ブラックなら問題になりにくい
  2. コーヒーで太るのはどんな飲み方? 追加するもののカロリー
  3. カフェインやクロロゲン酸で痩せる? 研究でわかっていること
  4. 1日何杯まで? カフェイン量の目安
  5. 飲むタイミングは? 午後の早い時間までにする
  6. ダイエットコーヒーやバターコーヒーは選ぶべき?
  7. 今日からやること

ダイエット中にコーヒーを飲むこと自体は問題ありません。ブラックなら1杯(150mL)で約6kcalしかなく、体重に影響するのは砂糖やミルク、シロップで上乗せされるカロリーです。もう一つの注意点はカフェインで、夕方以降に飲むと睡眠が浅くなり、翌日の食欲や活動量に響きます。カフェインに体重を減らす方向の作用を示す研究はありますが効果は小さく、「ブラックを1日3〜4杯まで、午後の早い時間までに」が現実的な付き合い方です。

ダイエット中にコーヒーを飲んでもいい? 結論:ブラックなら問題になりにくい

コーヒーの浸出液そのものは、ほとんどカロリーがありません。食品成分表の値で計算すると、150mLのブラックコーヒーは約6kcalです。水やお茶と同じく、体重管理の妨げにはなりにくい飲み物です。

筆者も朝食のときは必ずコーヒーを1杯飲みます。飲まないと一日が始まった気がしないほどの習慣です。昼食後に眠くなる日は、少しカフェインをとってから20分ほど仮眠する「コーヒーナップ」もよくやります。仮眠のとり方は昼の眠気と仮眠のコツにまとめています。

問題になるのは、次の2つの場面です。

  1. 砂糖・ミルク・シロップを入れる飲み方が習慣になっている
  2. 夕方以降もカフェインをとり続け、睡眠が削られている

どちらも「コーヒーをやめる」必要はなく、飲み方を変えれば解決します。

コーヒーで太るのはどんな飲み方? 追加するもののカロリー

ダイエット中に食事のカロリーは数えても、飲み物は計算に入れていない人は少なくありません。会議のたびに砂糖とミルクを入れた1杯を飲むと、それだけで1日100kcal近くになることもあります。

食品成分表の値(牛乳100gあたり61kcal、上白糖100gあたり391kcal)をもとにした目安は次のとおりです。

飲み方量の目安エネルギーの目安
ブラックコーヒー150mL約6kcal
砂糖スティックを追加1本(3g)+約12kcal
牛乳を追加30mL+約18kcal
カフェラテ牛乳150mL+コーヒー約100kcal
バター・MCTオイルなど油脂を追加小さじ1杯(約4g)+約36kcal

1日3杯それぞれに砂糖1本と牛乳30mLを入れると、合計で約90kcalの上乗せです。1か月続けると約2,700kcalになります。缶コーヒーやボトルコーヒー、カフェの季節限定ドリンクは商品ごとの差が大きいので、栄養成分表示を確認してから選びましょう。

1日に必要なエネルギーの考え方は1日の摂取カロリーの目安で解説しています。

カフェやコンビニで選ぶときのコツ

外出先でコーヒーを買う機会が多い人は、選び方の基準を先に決めておくと迷いません。

  • 基本はブラックかアイスコーヒーの無糖:カロリーをほぼゼロに保てる
  • ラテを飲むならサイズを小さく:牛乳の量に比例してカロリーが増える
  • シロップやホイップは「特別な日」だけ:毎日の習慣にしない
  • ボトルや缶は「無糖」「ブラック」表示を確認:「微糖」でも砂糖は入っている
  • 会議に持ち込む1杯はブラックに固定:考えずに選べる状態をつくる

「微糖」「低糖」などの表示は、まったく入っていないという意味ではありません。気になる商品は、栄養成分表示の炭水化物とエネルギーの欄を見て比べましょう。

ポイント 甘いコーヒーをやめにくい人は、いきなりブラックにせず「砂糖を半分にする」「1日1杯だけ甘いものにする」と段階的に減らすほうが続きます。

カフェインやクロロゲン酸で痩せる? 研究でわかっていること

「コーヒーダイエット」の根拠として挙げられるのが、カフェインとクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)です。どちらも研究はありますが、根拠の強さは分けて考える必要があります。

カフェイン:体重を減らす方向の結果はあるが、効果は小さい

13件のランダム化比較試験(参加者606人)をまとめた2019年のメタ解析では、カフェイン摂取が体重やBMI、体脂肪量の減少に関係する可能性が示されました。ただし試験ごとの結果のばらつきが非常に大きく、効果の大きさをそのまま日常生活に当てはめることはできません。

カフェインの作用はあくまで補助的なものです。食事量や活動量の差のほうが、体重にははるかに大きく影響します。

クロロゲン酸:焙煎が深いほど減る

クロロゲン酸は生のコーヒー豆に多く、焙煎で分解されます。焙煎条件を変えて調べた研究では、比較的浅い条件で約半分に、強い条件ではほぼ痕跡程度まで減っていました。

一般のコーヒーに含まれる量で、体脂肪が減ると言える十分な根拠はありません。浅煎りを選ぶのは好みの問題と考えてよいでしょう。

よくある誤解 「ブレンドは深煎り、アメリカンは浅煎り」という説明を見かけますが、ブレンドは複数の産地の豆を混ぜたものという意味で、焙煎度とは関係ありません。アメリカンは浅煎りの豆を使う店もあれば、お湯で薄めて出す店もあり、決まった定義はありません。

1日何杯まで? カフェイン量の目安

日本ではカフェインの摂取上限を示す公的な基準はありません。農林水産省は海外機関の評価を紹介していて、欧州食品安全機関(EFSA)やカナダ保健省などは、健康な成人で1日400mgまでを目安にしています。EFSAは、1回200mgまでなら健康リスクは増えないとしています。

飲み物量カフェインの目安
ドリップなどのコーヒー100mL約60mg
家庭のマグ1杯150mL約90mg
インスタントコーヒー粉2gで1杯約80mg

家庭で淹れる150mLなら、400mgは約4杯です。カフェの大きいサイズやエナジードリンク、カフェインを含む市販薬(かぜ薬、鎮痛薬など)と重なると、気づかないうちに量が増えます。

カフェインをとり過ぎると、眠れない、動悸がする、胃がむかつく、といった症状が出ることがあります。妊娠中の人や、心臓の病気などで治療中の人は、量について医師に確認してください。

カフェインの感じ方には個人差があり、400mgはあくまで健康な成人の目安です。次のような変化があれば、杯数を減らすかデカフェに切り替えるサインと考えましょう。

  1. 夕方以降に飲んだ日は寝つきが悪い、夜中に目が覚める
  2. 飲んだ後に手が震える、胸がどきどきする
  3. 胃のもたれやむかつきが続く
  4. 飲まないと頭が痛い、集中できないと感じる

減らすときは、いきなりゼロにせず1日1杯ずつ減らすか、午後の分からデカフェに替えると楽に移行できます。

注意 アルコールとカフェインを一緒にとると、酔いを感じにくくなって飲み過ぎにつながるおそれがあると指摘されています。会食後の「酔い覚めの一杯」で飲酒量をごまかさないようにしましょう。

飲むタイミングは? 午後の早い時間までにする

ダイエットの観点で最も気をつけたいのは、睡眠への影響です。寝不足の翌日は食欲が増えたり、だるくて動かなくなったりしやすく、体重管理が崩れる原因になります。

就寝0時間前、3時間前、6時間前にカフェイン400mgをとった比較研究では、6時間前でも睡眠時間が有意に短くなりました。研究者は、就寝の少なくとも6時間前からはカフェインを控えるよう勧めています。

40代のビジネスパーソンに合わせた目安は次のとおりです。

  1. 朝食時〜午前中:1〜2杯。眠気覚ましとして最も使いやすい時間帯
  2. 昼食後:1杯。仮眠の前にとる使い方もある
  3. 15時以降:デカフェか麦茶などに切り替える。0時就寝なら遅くとも18時まで
  4. 夜の会議や会食後:デカフェ、または温かいお茶にする

空腹時に飲むと胃がもたれる人は、食事と一緒か食後に飲みましょう。飲み物と睡眠の関係は睡眠の質を上げる飲み物でも詳しく扱っています。

ダイエットコーヒーやバターコーヒーは選ぶべき?

市販の「ダイエットコーヒー」には、クロロゲン酸を多く含むものや、MCTオイル(中鎖脂肪酸油)やバターを加えたものがあります。選ぶ前に知っておきたいのは、油脂を加えたコーヒーはカロリーが増えるという点です。油脂は1gあたり約9kcalあり、ブラックの何倍ものエネルギーになります。

これらの商品で体重が減ると約束できるものはありません。試すなら、次の基準で選びましょう。

  • 1杯あたりのエネルギーと脂質を確認する:朝食の代わりにするのか、食事に追加するのかで意味が変わる
  • 「飲むだけで痩せる」とうたう商品は避ける:そのような効果を保証できる食品はない
  • 価格と続けやすさ:毎日の習慣にするなら、1杯あたりの単価で比べる
  • 食事を抜く代わりにしない:たんぱく質や食物繊維が不足しやすくなる

40代の減量全体の進め方は40代のダイエットの基本を参考にしてください。コーヒーは主役ではなく、食事と運動を続けるための脇役と考えるのがちょうどよい位置づけです。

今日からやること

  1. 今日飲んだコーヒーの杯数と、砂糖・ミルクを入れた回数を書き出す
  2. 甘いコーヒーは1日1杯までにし、残りはブラックか砂糖半分にする
  3. 就寝時刻から逆算して、最後のカフェインの時刻を決める(0時就寝なら18時まで、できれば15時まで)
  4. カフェで頼むときはサイズを1つ小さくし、カフェインとカロリーを同時に減らす
  5. 夜の会議や会食後の一杯はデカフェか温かいお茶に切り替える

FAQよくある質問

Q朝の空腹時にコーヒーを飲んでも大丈夫ですか?

胃に不快感が出なければ、空腹時に飲んではいけないという明確な根拠はありません。胃がもたれる、むかつくと感じる人は、朝食と一緒か食後に飲むと楽になります。空腹をごまかすために何杯も飲み、昼に食べ過ぎるのは避けましょう。

Qカフェラテや缶コーヒーはダイエット中に飲まないほうがいいですか?

禁止する必要はありませんが、1杯で100kcal前後になるものもあります。飲むなら1日1杯までと決めるか、牛乳を少なめにする、無糖を選ぶなどで調整しましょう。缶コーヒーやボトルコーヒーは栄養成分表示のエネルギーを確認してから選ぶのが確実です。

Qデカフェでもダイエットに意味はありますか?

デカフェはカフェインの作用は期待できませんが、ブラックで飲めば低カロリーな飲み物であることは同じです。甘い飲み物の代わりに飲む、夕方以降の一杯をデカフェに替えて睡眠を守る、といった使い方なら体重管理の助けになります。

Qコーヒーは1日何杯まで飲んでいいですか?

日本には公的な上限の基準はありませんが、欧州食品安全機関などは健康な成人で1日400mgまでを目安にしています。家庭で淹れるコーヒー150mLを約90mgとすると約4杯です。店の大きいサイズは1杯でカフェインが多くなる点に注意してください。

参考資料

  1. カフェインの過剰摂取について 農林水産省
  2. The effects of caffeine intake on weight loss: a systematic review and dose-response meta-analysis of randomized controlled trials(Crit Rev Food Sci Nutr, 2019) PubMed
  3. Role of roasting conditions in the level of chlorogenic acid content in coffee beans(J Agric Food Chem, 2009) PubMed
  4. Caffeine effects on sleep taken 0, 3, or 6 hours before going to bed(J Clin Sleep Med, 2013) PubMed

この記事は一般的な情報提供を目的としており、診断や治療に代わるものではありません。持病のある方、服薬中の方、体調に不安のある方は、医師などの専門家に相談してください。