03 RECOVER 睡眠・回復

お風呂時間に何する?疲れを抜く過ごし方と便利グッズの選び方

お風呂時間は、就寝の1〜2時間前に湯船で体を温め、頭を休める「回復の時間」に使うのがおすすめです。安全な湯温と時間の目安、何もしない過ごし方、音声やストレッチの活用法、防水グッズの選び方をまとめました。

更新
公開
読了
8分
編集
Business Athlete 編集部
湯気の立つ浴槽の縁に置かれた小型の防水スピーカーと、たたんだ白いタオルと防水メモ

PRこの記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。商品の評価は編集部の基準によるもので、広告主の指示は受けていません。

Key Pointsこの記事の要点

  1. お風呂時間は、就寝の約1〜2時間前に湯船で体を温め、頭を休める回復の時間にあてるのが基本です。
  2. 湯温は41度以下、浸かる時間は10分程度が目安です。脱衣所を暖め、飲酒後や食後すぐの入浴は避けます。
  3. 何かしたい日は音声やストレッチなど目を休められるものを選び、防水グッズは防水等級と充電場所で選びます。
目次7
  1. お風呂時間は何に使う?結論:「回復の時間」と決める
  2. 何度で何分入る?安全に入るための目安
  3. 「何もしない」は時間のムダ?筆者が行き着いた過ごし方
  4. 何かしたい人向け:お風呂時間の有効活用5選
  5. 帰宅が遅い日や出張先ではどうする?
  6. 便利グッズはどう選ぶ?防水性能と安全性の基準
  7. 今日からやること

お風呂時間は、体を温めて頭を休める「回復の時間」として使うのがいちばんの有効活用です。目安は、就寝の約1〜2時間前に湯船に浸かること。湯温は41度以下にして、浸かる時間は10分程度から始めます。何かしたい日は、画面を見続ける動画より、音声やストレッチのように目を休められるものを選びましょう。

お風呂時間は何に使う?結論:「回復の時間」と決める

仕事のあとの入浴は、ただ体を洗う時間ではありません。眠りに向けて体と頭を切り替える、1日の中でも貴重な区切りです。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、就寝の約1〜2時間前の入浴を勧めています。体を温めてから寝床に入ると、寝つきやすくなるためです。入浴で手足の血管が広がり、そこから熱が逃げて深部体温が下がることで、眠りに入りやすくなると考えられています。

海外の研究をまとめた2019年の解析でも、同様の結果が出ています。就寝1〜2時間前に40〜42.5℃の湯(シャワーを含む)で体を温めると、10分程度でも寝つきが早まりました。ただし対象の研究は多くなく、最適な温度や時間はまだ確定していません。

日本の40〜59歳の約3万人を約20年追跡した研究もあります。ほぼ毎日湯船に浸かる人は、週0〜2回の人より循環器病の発症が少ない傾向でした。観察研究なので「入浴すれば病気を防げる」とまでは言えません。それでも、湯船に浸かる習慣を見直すきっかけにはなります。

平日の夜はこう組み立てる

0時に寝る日なら、次のような流れが目安です。

  1. 20時までに夕食を済ませる(食後すぐの入浴は避けるため)。
  2. 22時ごろに入浴し、湯船には10分程度浸かる。
  3. 上がったら水分をとり、軽くストレッチをする。
  4. 23時以降は照明を落とし、スマートフォンを見る時間を短くする。

この流れを毎日守る必要はありません。浸かれる日に、就寝前の時間を意識するだけでも違いが出ます。

ポイント お風呂時間の有効活用とは、何かを詰め込むことではありません。寝つきを良くし、翌朝の調子を整えることが最大のリターンです。

何度で何分入る?安全に入るための目安

40代は、まだ若いつもりでも血圧や血管の状態が変わり始める年代です。消費者庁は主に高齢者向けに、入浴中の事故を防ぐ目安を示しています。働き盛りの世代にとっても、基本の考え方として役に立ちます。

項目目安理由
湯温41度以下熱すぎる湯は体への負担が大きい
浸かる時間10分程度までのぼせや脱水を防ぐ
タイミング就寝の約1〜2時間前深部体温が下がる時間を確保する
脱衣所・浴室入浴前に暖める急な温度差による血圧の変動を避ける
飲酒・食事直後は避ける酔いが残った状態の入浴は危険

睡眠ガイドには、湯温が極端に高いと交感神経が高ぶり、かえって寝つきを妨げる可能性があるとも書かれています。熱い湯でシャキッとしたいのは朝の話です。夜はぬるめを基本にしましょう。

入浴では思った以上に汗をかきます。特に冬は暖房で空気が乾き、のどの渇きに気づきにくいものです。上がったあとも、水や麦茶などカフェインの少ない飲み物で水分を補いましょう。

会食でお酒を飲んだ夜は、湯船は避けてシャワーにとどめます。浴槽から急に立ち上がらないこと、入浴の前後にコップ1杯の水を飲むことも習慣にしておくと安心です。健康診断で血圧を指摘された人は、血圧が高いと言われたときの対処法もあわせて確認してください。

注意 心臓や血圧の病気で治療中の人、入浴中に動悸やめまいが出たことがある人は、湯温や入浴時間について主治医に相談してください。

「何もしない」は時間のムダ?筆者が行き着いた過ごし方

筆者はもともと長湯が苦手なタイプです。半身浴を始めた当初は、何もせずに20分を過ごすのがとても長く感じました。「これはいつ終わるのか」と思ったほどです。

いろいろ試した末に落ち着いたのは、あえて「何もしない」ことでした。スマートフォンは浴室に持ち込まず、湯船でぼんやりするだけです。日中は仕事で画面を見続けているので、家の中で画面から完全に離れられるのは入浴中だけでした。

夜に作業していて目が疲れたときや、考えが煮詰まったときに、いったん湯船に浸かります。すると、行き詰まっていた企画のアイデアがふと浮かぶことがありました。これはあくまで筆者個人の実感です。それでも、意識して「空白の時間」をつくる価値は感じています。

何もしない時間が落ち着かない人は、呼吸に注意を向けるだけでも構いません。湯船でできる瞑想の手順はお風呂瞑想のやり方で紹介しています。

何かしたい人向け:お風呂時間の有効活用5選

せっかくなら何かしたいという人は、目と首を休められるものを選ぶのがコツです。

  1. 音声で学ぶ・楽しむ:オーディオブックやポッドキャスト、好きな音楽を聴きます。目を使わないので、画面疲れした日に向いています。
  2. 首・肩・ふくらはぎをさする:温まって筋肉がゆるんだところで、手のひらでやさしくさすります。痛みが出るほど強く押さないことが大切です。
  3. 湯船で軽く体を動かす:足首や肩をゆっくり回す程度にします。しっかり伸ばすストレッチは、上がってから行う方が安全です(寝る前のストレッチを参照)。
  4. 1日の振り返りとアイデア出し:今日うまくいったことを3つ思い出す、明日の段取りを考えるなど。思いついたことは防水メモに残します。
  5. 頭皮を動かす:洗髪のついでに、指の腹で頭皮を前後に動かします。爪は立てないようにしましょう。

音声で学ぶなら、10分前後で聴き終わる番組を選ぶと、長湯を防げます。語学のリスニングや業界ニュースの解説など、聞き流しても負担にならない内容が向いています。逆に、メモを取りながら聴くべき難しい講義は、机に向かう時間に回した方が身につきます。

足裏マッサージでよく聞く「反射区」は、足裏の特定の場所が内臓や目に対応するという考え方です。気持ちよさやリラックス感を得る方法としては良いものの、特定の臓器の不調が改善するという十分な科学的根拠はありません。

過ごし方向いている日注意点
何もしない頭が疲れた日うとうとしたら早めに上がる
音声コンテンツ目が疲れた日音量は控えめにする
動画を見る休日の昼など夜は画面の光と長湯に注意

よくある誤解 お風呂で動画を見ればスキマ時間を活かせる、と考えがちです。しかし睡眠ガイドによると、就寝前にスマートフォンなどの強い光を浴びると、眠りを促すホルモンの分泌が抑えられます。その結果、寝つきが遅れることがあります。夜は音声だけにとどめるのが無難です。

帰宅が遅い日や出張先ではどうする?

理想どおりに入浴できない日もあります。大切なのは、毎日完璧にこなすことより、状況に合わせて崩し方を決めておくことです。

帰宅が23時を過ぎ、すぐに寝たい日は、湯船にこだわる必要はありません。就寝直前に熱い湯へ長く浸かると、体温が下がりきらないうちに寝床に入ることになります。こうした日はシャワーで手早く済ませ、睡眠時間の確保を優先しましょう。

一方、在宅勤務の日や休日の前夜は、湯船に浸かる好機です。夕食を早めに済ませ、就寝の1〜2時間前に入浴する流れをつくると、睡眠のリズムが整いやすくなります。

出張先のビジネスホテルでは、浴槽が狭く、浴室も冷えやすいことがあります。湯をためる前にシャワーを出して浴室を温めておくと、温度差をやわらげられます。会食で飲んだ夜は、ホテルでも湯船は避けましょう。

ポイント 平日は「浸かれる日だけ浸かる」で十分です。睡眠時間を削ってまで入浴時間を確保するのは本末転倒です。睡眠時間の目安は40代男性の睡眠時間も参考にしてください。

便利グッズはどう選ぶ?防水性能と安全性の基準

浴室に電子機器を持ち込むなら、まず安全を優先します。選び方の基準は次の3つです。

  1. 防水等級を確認する:防水性能は「IPX7」のような表記で示されます。数字が大きいほど水に強く、IPX7は一時的に水に沈んでも内部に浸水しない水準です。浴室で使うならIPX7以上が安心です。
  2. 充電は浴室の外で行う:濡れた手での充電や、浴室内でのケーブル接続は避けます。1回の充電で何回分の入浴に使えるかも確認しましょう。
  3. スマートフォンは取扱説明書を確認する:防水対応の機種でも、お湯や石けん、急な温度変化は保証の対象外のことがあります。持ち込むならケースに入れ、湯船に落ちない位置に置きます。

音楽や音声を聴くなら、小型の防水スピーカーが手軽です。スマートフォンは脱衣所に置いたまま、Bluetoothでつなげば本体を濡らす心配がありません。購入前に、商品ページで防水等級を確認してください。

画面を見たい人は、浴室の壁に取り付けるタイプのケースだと、手が濡れていても操作しやすく、落下も防げます。

頭皮ケア用の機器は、洗髪の時間をくつろぎの時間に変えたい人向けです。感じ方には個人差があるため、まずは手で頭皮を動かしてみて、物足りなければ検討するくらいでよいでしょう。

湯船で浮かんだアイデアを逃したくない人には、水に濡れても書けるメモが便利です。浴室で使えるかどうかは、商品ページで確認してください。書いたことは翌朝の仕事に回します。

今日からやること

  1. 今夜の就寝時刻から逆算し、その1〜2時間前に入浴を済ませる。
  2. 湯温を41度以下に設定し、まずは10分を目安に浸かる。
  3. 入浴前に脱衣所を暖め、コップ1杯の水を飲んでおく。
  4. スマートフォンは脱衣所に置き、入浴中は「何もしない」か音声だけにする。
  5. 湯船で浮かんだアイデアは防水メモに書き、翌朝に整理する。

FAQよくある質問

Qお風呂でスマホの動画を見てもいいですか?

防水対応の機種でも、お湯や石けん、急な温度変化までは想定していないことがあるため、取扱説明書の確認が必要です。また就寝前に明るい画面を見続けると寝つきに影響しうるので、夜は音声だけで楽しむ方が無難です。

Q長風呂のほうが疲れは取れますか?

長く浸かるほど良いという根拠はありません。就寝前の入浴を調べた研究のまとめでは、40〜42.5℃の湯で10分程度でも寝つきが早まったと報告されています。長湯はのぼせや脱水の原因になるため、短めから始めましょう。

Qシャワーだけの日があっても大丈夫ですか?

問題ありません。湯船に浸かれる日に就寝前のタイミングを意識すれば十分です。帰宅が遅い日は、シャワーで手早く済ませて早めに寝る方が、睡眠時間を確保できて合理的なこともあります。

参考資料

  1. 健康づくりのための睡眠ガイド2023 厚生労働省
  2. Before-bedtime passive body heating by warm shower or bath to improve sleep: A systematic review and meta-analysis(Sleep Medicine Reviews, 2019) PubMed(米国国立医学図書館)
  3. Habitual tub bathing and risks of incident coronary heart disease and stroke(Heart, 2020) PubMed(米国国立医学図書館)
  4. みんなで知ろう、防ごう、高齢者の事故 消費者庁

この記事は一般的な情報提供を目的としており、診断や治療に代わるものではありません。持病のある方、服薬中の方、体調に不安のある方は、医師などの専門家に相談してください。